「なぜ今、ガソリン価格が高騰しているのか?」
いまガソリンの高値が続いています。
トラックの燃料となるガソリンの高騰は、はっきり言って大打撃です(^^;)
そんなガソリン価格どのように決まっているかはご存知ですか?
本日はガソリン価格について見て行きましょう!
いまガソリン価格が7年ぶりの高値を更新し続けています。
政府も予算を投じて価格調整を実施している程です。
ガソリンの価格高騰。その要因は何なのでしょうか?
原料となる原油価格の高騰です。
まず、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだことで、世界的に経済活動が再開しました。
その結果として原油の需要が一気に膨らみ、さらに、火力発電の燃料として使われる天然ガスや石炭の価格が上昇し、代わりの燃料として需要が高まっているためです。
しかし、その一方で供給は抑えられている状況となっており、その需給バランスが崩れてて価格が高騰しているのです。
なぜガソリンの供給が抑えられているのか?
理由のひとつとして、2021年8月に石油関連の施設が多く集まるアメリカ南部を巨大ハリケーンが直撃しました。
石油施設にも被害をもたらしたことがあげられます。
さらに、原油価格が上がってきたら一般的に石油輸出国機構(OPEC)が増産を行うことが多いのですが、コロナの影響により、またいつ経済活動がストップするかがわかりません。
そのため、原油量を増産することに関しては消極的とされています。
今回はその増産が見送られたということでさらに原油価格が上がっているという状況です。
そしてその結果、ニューヨーク市場では10月、国際的な原油価格の指標となるWTIの先物価格が、1バレル=82ドルを超え、およそ7年ぶりの高値となりました。
そういう理由で、脱炭素の流れのなかでもガソリン価格は値上がりを続けているのです。
加えて円安の影響もあり、価格の上がった原油を、さらに割高で買うことになったためともいえそうです。
ガソリン価格、高騰からの「突然暴落」もあり得る!?
前記した通り、ガソリン価格が高騰している主因は、原油価格が高騰していることにあります。
その一因は、産油国のカルテルが機能しているためです。
産油国が原油の需給を引き締めて価格を高止まりさせるために、協調減産をしていると言うことになります。
しかし、協調減産は維持が難しいということも知られています。
各産油国にとっては、他の産油国が減産を続けていて原油価格が高止まりしているときこそ、約束を破って増産するインセンティブが大きいためです。
原油価格下落を見越して、売り注文が増える可能性も
この原油価格のカルテルが破られ、産油国が増産を始めると、投機家たちが原油価格の下落を予想して売り注文を出すことが想定されます。
それが原油価格を一層押し下げるという事態は十分起こり得る事態です。
産油国自身にとっても、原油価格の下落が増産を促す要因となりかねません。
理由としては、通常の財であれば価格が上がると増産意欲が増すのですが、たとえば政府の歳出額が決まっていて財源が原油売却代金であるような場合には、原油価格が下がった分だけ多くの原油を販売しないと予算が組めない可能性もあるためです。
石油会社や顧客も、情勢次第では「原油が値上がりしそうだから多めに在庫を持っておこう」と考えることもあると言えます。
値下がりが見込まれるようになると、その分が「過剰在庫」となるため、「当分原油は買わない」と考える需要家が増えることも想定されるため、仮に、そうした動きが一斉に出てくると、原油価格が一転して暴落する可能性も決してないとは言い切れないです。
まとめ
ガソリン価格の変動は、原料の原油の値段により変化します。
そして原油の値段は産油国がどれだけ生産するか、どれだけ需要があるかで変化します。
車やトラック等の乗り物を運転するために、ガソリンはなくてはならないものです。
今後のガソリン価格の変動からも、目が離せません。
脱炭素を進める要因としてもガソリン価格は高いままかもしれませんね。。
価格が早く安定しますように。
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